花粉症による運転への影響

 春の訪れとともに花粉の季節が到来しました。今年は例年に比べてスギ花粉の飛散量が多いと言われています。花粉症の方は心配になりますね。花粉症は集中力や判断力を低下させ、仕事や家事などに影響を与えます。特に車の運転には、事故の要因になるなど重大な影響を与える場合があります。
 花粉は2月~5月にかけて飛散量が多くなる見込みであるため、新たに花粉症になる人が増えたり、花粉症の症状が例年より強めに出たりするかもしれません。花粉症になると、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、だるさなどの症状が出て、車の運転に以下のような影響を与えます。

・目をこすったり、くしゃみなどで、周囲への注意が疎かになる
・くしゃみをした反動で、ハンドル操作を誤ってしまう
・鼻をかんで、脇見運転になる
・目や鼻が絶えず気になり、運転に集中できない
・頭がぼーっとして、的確な判断ができない

 花粉症の症状が出ている状態で運転するのは、程度にもよりますが、過労状態や眠気がある状態で運転する行為に類似しており、危険性を伴います。過去には花粉症が原因での重大事故も発生しており、花粉症による運転への影響を過小評価することは禁物です。
 これからの季節、花粉症の人はもちろん花粉症でない人も花粉症への対策が必要です。
 花粉症はだれしも発症する可能性があります。花粉症への対策をきちんと行い、安全運転を心がけましょう。